冒険願望
 「きっと『ヒロシ』くんにそっくりなんだね、カレはシンセキのコだよ。」
 するとヒロシは言葉に出した。これしか思いつかなかった。
「あの、実は俺が『宏』で昨日まで同じ学校に行って…… と言ったら信じる?」
 彼女は下を向いたまま唸った。「趣味が悪いね」と。
 そして彼女の口からははっきりと言葉が紡ぎ出された……「宏君は私を守って、ずっと前に死んだのよ」と。